ヤキモチキモチ

「ごめんねなんていいよ。

これもいい思い出。

ありさの拗ねてしまったデート記念日。

これからもずっと大切にするよ。」


そんなの…ずるい言葉だ。



そのまま私たちはキスをした。

これが吸い込まれるようなキスなんだと、

どっかで聞いた言葉を理解した。





「あ!わすれてた!」

急に大きな声で叫ぶからびっくりしていると、

首に手を当てて、

「これあげるから。」

恥ずかしそうに言った。

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