何度だって咲かせよう(仮)
それから水族館を一周した。最後に寄ったお土産屋さんでは、ペンギンのネックレスを買ってくれた。元々ペンギンがすきで、デザインも好みのものだった。それを悠馬はこっそり買ってきてくれて水族館を出てから「これなら学校で着けてても没取されないだろ」と着けてくれた。
「私は悠馬くんに何もしてあげてない…」と言えば、悠馬は待ってましたとばかりに「じゃあ来週のバレンタイン、チョコ作ってきて」と微笑んだ。
それから遅めの昼食をとり、少し早めの帰宅をした。悠馬はいつものように家まで送ってくれる。
「今日はありがとう。バレンタイン任せてね」
「おう、期待してる」
「じゃあまた明日」
「あ、芽依子。忘れもん」
そう言って悠馬は芽依子にキスを落とす。真っ赤になってる芽依子を見て、ご機嫌声で「顔冷やしてから家入れよ」と言い帰っていった。