何度だって咲かせよう(仮)
学年は八クラスで構成されており、二人が同じクラスになる確率は低い。
緊張しながら一組から順に自分たちの名前を探す。
「私、一組だ!」
芽依子はすぐに自分の名前を見つけた。悠馬の名前は……
「…俺は名前、ないな」
「え」
芽衣子は何度も悠馬の名前を探したが、一組に彼の名前はない。
同じクラスになれるかわからなくても心のどこかで期待してた。また一年、彼の隣に無条件でいれると思っていた。
「俺が何組かわかるまで一緒に探してよ」
黙り込んだ芽依子の心情を察して悠馬は微笑みながら声をかける。
「うん。当たり前だよ」