何度だって咲かせよう(仮)
「シバくん…?!」
ぼんやり考え込んでいると、ふいに声がかけられた。それは御子柴広だった。
「な、なんでここに??!」
「なんでって、ここの生徒だからに決まってるじゃん。めいちゃんって天然?」
あせる芽依子をよそに、爆笑するシバ。
「ちなみに俺、めいちゃんの隣の席だから。これから一年、よろしくね、めいちゃん」
「う、うん。こちらこそ…」
(わたしってシバくんに知られてるほど目立ってた…?いやでも、知り合いが増えてよかったのかも…?)
思考を巡らす芽依子の横で、シバは芽依子を見つめていた。