幽霊の影
連日の不眠のせいで、日中は思考も視界もぼんやりしている癖に、たまに眠れた時に見る悪夢の光景だけは、毎回いやに鮮明であった。
枕元の時計が、午前3時を指している。
隣で寝ている夫を起こさないようにベッドを抜け出し、充電器に繋がったスマホを手に取る。
夫のものである。
ロックはされていない。
夫が眠っている事を確認してから、通話などの履歴をざっとチェックする。
ここ最近、時々こうして夫のスマホを盗み見ずにはいられなくなってしまった。
怪しい点が見当たらない事を確かめると、再びスマホを元の場所に置く。
だが油断は出来ない。
見られて困るようなデータを、こまめに消しているかもしれないのだから。
枕元の時計が、午前3時を指している。
隣で寝ている夫を起こさないようにベッドを抜け出し、充電器に繋がったスマホを手に取る。
夫のものである。
ロックはされていない。
夫が眠っている事を確認してから、通話などの履歴をざっとチェックする。
ここ最近、時々こうして夫のスマホを盗み見ずにはいられなくなってしまった。
怪しい点が見当たらない事を確かめると、再びスマホを元の場所に置く。
だが油断は出来ない。
見られて困るようなデータを、こまめに消しているかもしれないのだから。