オニゴロシ


おびただしい量の血がボタボタと落ち、

若菜さんの足元には、血の海が広がっていた。


私はゴクリと喉を鳴らした。


隣で、龍や拓海、

疾風に璃衣奈に晴司も言葉を失った状態だ。

まるで、映画のワンシーンを見ているようだ。


目に映るものの動きが

スロー再生のようになる。


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