オニゴロシ


私がそう言うと璃衣奈は、

「はぁ〜?」と、

意味が分からないというようにそういった。


「自分のことじゃーん!」

「だって‥‥あっれ?
ほんとに何だったっけな〜?
あ、でもでも、
確か若菜さんは規律委員だったよね?」


私は学校へ向かいながら、

若菜さんについて思い出そうとした。


なんだろう‥‥‥。

忘れてちゃいけないことを、

スッポリと忘れている気がする‥‥‥。


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