オニゴロシ
まぁ、そんな事をしていても話が進まない。
ので、私は疾風に聞いてみた。
「で? 何、頭捻ってんの?」
「まぁ、もともと無い頭だから、捻っても何も出てこないだろうけど……」
私の言葉に、いち早く反応した龍。
「もう、からかうのやめてあげて? もともと無い頭だからこそ、捻ってる時に邪魔したら、余計に何も出てこないでしょ?」
「んー……多分それ、フォローになってないと思うよー?」
ていうか、龍の一言で、かなり話が逸れた。
「もー、龍! 話が、逸れちゃったじゃん!!」
「え? 俺……俺のせい……? あれ? そーなのか……??」
龍が、なんか色々言っているが、私は、もう聞かない。
……聞いてやんないっ!!
「で? 疾風、どーしたの??」
私が再び、疾風の方に話を戻した。