オニゴロシ


「いいか?
午後には、まだ授業が残っている。
それが終わって家に帰って、
課題をすればオニゴロシ。
少しの間でも、休めるときに休まないと、
休む時がないんだぞ?」


そう言っている晴司の眉間には、

かなりシワが寄っている。


そもそも、

オニゴロシをしようって言ったのは

私たち5人だ。

晴司はそれに巻き込まれただけの、

ただの被害者。


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