オニゴロシ


「別に、皆のせいだ、なんて思っちゃいない。
迷惑だ、とも思ってないぞ?安心しろ。
そもそも、自分で参加すると言ったんだ。
死んでしまったら、
それまでだということだろう?」


そう言って、

私の頭をクシャッと乱して、手を離した。


「ほら、みんなちゃんと食えよー?
食べ物は粗末にしちゃダメだからな。」


晴司がそう言うと、

みんなは渋々と片付けかけていたお弁当に、

再び箸をつけだしたのだった‥‥‥。


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