オニゴロシ
よっしゃぁぁあああ!!!
ウマくいった~♪
「おい羅ヶ瀬ぇ! 待てぇぇええええ!!!!!」
「待てって言われて待つバカがどこに居んのよっ!!」
私はそう叫びながら、全力疾走をしている。
「はぁ……はぁ……り、璃衣奈! こ……こいつ、パス!!!」
私は、璃衣奈の方へ向かって走っていく。
「バカー! 何でこっち来んのよーー!!!」
そう言いながら、璃衣奈も一緒に走り出した。
璃衣奈は、走りながら叫ぶ。
「向こうに疾風の事を、いつも嘲笑ってるやつが居るわよ!! こんなとこで、油売ってていいのっ?!」
そう言うと、ほんの少し後ろから、「あっ、あんな所に……」という声が聞こえた後……
「どぉぉおおおりゃぁぁあああ!!!!」
と、疾風が向こうへと走って行く音が聞こえた。