オニゴロシ


それを見た蒼馬が、


「オカンみたい。」


そう、ボソリと呟いたことには、

他の人の耳には届かなかった‥‥‥。



「明日は確かゴミの日だ。
袋に詰め終わったら、
俺が捨てにいくから。
‥‥‥ここの近くに、
集めるところあったっけな‥‥‥?」


と、一人で言っている。

最後の一言を聞いて蒼馬が、


「オカンだ‥‥‥。」


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