オニゴロシ


璃衣奈は笑いながら、

蒼馬の事を言い上げていた。


うわ〜‥‥。
   敵に回したくないタイプだ‥‥‥。


そんな事を思いながら、私はずっと見ていた。


「なっ!?足が遅いのは仕方ないだろ!!
足が遅くて、誰かの迷惑に
なることなんてないだろ!」

「は?クラス対抗のリレーがあったら、
間違いなく、
クラス全員に迷惑かける事になるじゃん。
あんた、運動できない代わりに、
頭だけはいいと思っていたけど、
それも勘違いだったのね〜」


と、璃衣奈はまた笑う。


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