オニゴロシ


その言葉に、蒼馬が‥‥‥ついにキレた。

蒼馬の顔がどんどん赤らんでくる。

璃衣奈は、待ってましたとばかりに、

口元をニヤリと歪めた。


「あっれ〜?
あんたの名前ってぇ〜、
蒼い馬だよねぇ〜?
蒼くないし〜、
馬みたいに足速くないし〜?
ハッ、完璧に名前負けしてるんじゃないの〜?」


璃衣奈と蒼馬の掛け合いを見ていると、

後方から、声が聞こえた。

次はそっちに顔を向けてみる。


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