オニゴロシ


合田さんは、泣き叫ぶ。


「早耶香‥‥‥。」


若菜さんが、合田さんを慰める。

しかし、


「千尋に何が分かるのよっ!!
同情なんていらないよっ!!」

「そんなつもりは‥‥‥」


若菜さんは、合田さんから少し離れた。


「そんなつもりないっていうの!?
どうせ、自分じゃなくて
良かったって思ってるんでしょ!?
ホッとしてるんでしょ!?」


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