オニゴロシ
合田さんは若菜さんに、そう捲し立てた。
「ここに居る皆がそうよ!
自分が死ぬか、仲いい子を殺すか!
そんな鬼にならなくてよかったって!!
みんなみんな、そう思ってるんでしょ!?」
自分の死か、友達の死か‥‥‥。
どちらに転がっても悲しいという結末に、
合田さんは、パニック状態だ。
「早耶香、落ち着いて?」
「落ち着けるわけ無いでしょ!?」
合田さんは若菜さんにそういった後、
刺すような目でこう言った。