下剋上しまーす!
そんな敵で、昨日殺られそうになった暴走族にはとうてい見えない優に励まされ、思わず笑顔になる春希。
「はい…!ありがとうございます!」
「じゃあ俺、教室戻るわ。
じゃあな、莉茉〜」
「受験生頑張れ〜!」
「……莉茉ちゃん…?
言って良い言葉と悪い言葉あるよね?
学習しようか…?」
優は、莉茉の頭をグリグリする。
「い、痛い!
いひゃい!
ごめんなさい!!
ごめんってば!」
「分かればよろしい」
優は、満足し頭をポンポンして自分のクラスに戻って行く。
「あぁ、イケメン…!」
「男から見ても惚れちまう…!」
「な!それな!」
「俺もあんな風な大人の余裕が…あれば…」
「神様って不公平…」
「それな…」
「お前、それなばっかりうっさいわ笑」