下剋上しまーす!
「え……
ちょ、沙耶さん…
今なんて?」
その言葉に固まり、聞き返す莉茉。
「コホン…!
莉茉が行かないなら、蒼水蓮のご飯は無しだね!
あーぁ、かわいそう…!
莉茉のせいでだーいじな仲間の蒼水蓮みんな、ご飯食べれないんだね。
かわいそーう!」
「あぅ…ぅあ、むぅ…」
アウアウ言いながら困っている莉茉を見てニヤニヤ笑う沙耶と圭。
2人は知っているのだ。
莉茉は、自分より仲間を優先することを。
「さて、もう一回チャンスあげるわ。
どうする?行くの?行かないの?」