下剋上しまーす!
「それに、わざわざ行って死にに行くとかバカじゃない?」
ジャリ…。
すると、2人の前に男がやってくる。
「…お客さんだぞ?」
雷翔は挑発するように莉茉に問いかける。
「ふーん、どっちに?」
「聞いてみれば?」
「そこの柄の悪いお兄さん、どっちのお相手をご所望?」
「はっ?
お前に決まってんじゃん!
お前が一番弱そうだからに決まってんじゃん!
誰が、世界No.1に一番最初に相手してもらいにいって、死にいくんだよ?
だから、お前に決まってんじゃん!」
「決まってんじゃん、好きだね。
指名ありがとうございます。
お相手をさせていただきます」
「なめた口聞きやがって…!!
てめぇなんぞ、すぐに病院送りにしてやるよ!
失せろ!」
その言葉に、莉茉は蒼竜に切り替わる。
「弱いほどよく吠えるな。
黙ってろ」
バキッ
蒼竜の回し蹴りが、決まってんじゃん男の腹におさまる。
「ぐぇ…!」
男は地面に倒れこむ。