下剋上しまーす!
「へぇー、お前…礼を言えるんだ。
意外…」
「…シカトすることにしよう」
「ちょ、シカトすんなよ…!」
雷翔が肩をつかむと、蒼竜は振り向き、雷翔に向かって拳を突っ込む。
予想もしなかった蒼竜の攻撃に、雷翔は呆然と動けなかった。
「っ!?」
その拳は、雷翔の後ろの別の男子生徒の顔面に突き刺さる。
ドカッ
バタンッ
「よそみすんなよ、バカ」
「ふっ、つくづくムカつく奴だな。
莉茉ちゃんの時は、もっと可愛いのに…」
「お前は、身を滅ぼしたいのか?」
殺気を漂わせる、蒼竜。
「滅相もない。
ってか、殺気出せるならそれで敵倒せばよくね?」
「…ばぁか!
お前、先生も女子も気絶させる気か?」