下剋上しまーす!
「お前さ、女の子好き好き言ってるみたいだけど、実際女の子のことあんまり、知らねえだろ?」
ギクリとしたように肩を動かす雷翔。
「え…!」
「やーっぱりなー、
扱い下手だもんなー」
「う…、なんで…」
「なんかなー、誘うのが下手。
すぐに諦めちゃう感じとか?
まぁ、莉茉はしつこいの大っ嫌いだけどな?」
「あっち系の経験もしたことないんだろ??」
「なっ…!?
り、莉茉ちゃん!!?!」
「あいにく、今俺は蒼竜だ。
そういう反応するってことは図星か。
どーりで下手だと思った」
「くっ…」
顔を赤くしながら歯を食いしばる雷翔。
「ふはは、純粋だな。
いいじゃねぇか、童貞でも。
そんなのホイホイやってねぇで、大事なやつにだけ捧げろ。
…つか、俺は何の悟りを開いてんだ…?」