下剋上しまーす!
「棄権か?」
「あぁ!それっす!
それです!
棄権します!
架坐南 夜斗、棄権します!」
雷翔の殺気に押されて、夜斗は棄権した。
「えー!!」
「つまんねー!」
「試合しろよー!」
「ブーブー!」
とまたたくまにブーイングが始まる。
プチッ
夜斗が校長からマイクを奪い、叫ぶ。
「うっせぇんだよっ!!!!!
お前らだって、世界No.1相手に死ににいくのかよ!?
バッカじゃねぇの!?
それにな!
俺の独断で棄権するなんて、決めたわけじゃねぇぞ!!!
対戦相手を聞いた瞬間、仲間はみんなバイクで倉庫に一斉に帰りやがったんだよ!
仕方ねぇだろ!!」
夜斗の剣幕に押され、みんなが黙る。
「…えっと……その。
一言。
架坐南君…
ドンマイ☆
では…
架坐南君が棄権ということで、春雷君の不戦勝が決まりました。
春雷君、決勝進出です」
「校長ぅうううう!!!!
うっぜぇえええええ!!!!!!」
夜斗はウィンクしながらドンマイと言った校長に怒号を浴びせながら、競技線から出た。