下剋上しまーす!
「えー、これより
白薔君VS伊吹さんの試合を始めます。
両者それぞれ、位置につくように」
金色の髪の毛。
唇と耳には大きなピアス。
俗に言う不良感満載の男が蒼竜の前に立つ。
フードを深くかぶり、ポケットに手を突っ込み、下から睨み上げる蒼竜。
「…おい、そこのチビ。
お前、本当に伊吹 莉茉なのか?
だとしたらよぉ、俺は女に手をあげたくねぇんだよ。
だからさ、とっとと棄権してくんね?
それに、莉茉ちゃんは俺の大事な嫁…そして姫候補なんだからさ。
傷つけたくねぇんだよね?
ってか、フードとってくんね?」