下剋上しまーす!
「……」
蒼竜はシカトする。
「おい…聞いてのかよ、ぁあ??」
「きゃあ、こわ〜い!
風磨君、こーわーい〜!」
フードの下から、かわいらしい声が漏れる。
その声にデレッとする風磨。
「…やーっぱり、莉茉ちゃんかぁ!
きっと、春雷になんか命令されて出ることになったんだろー?
かわいそうに…。
そんな奴の姫になんか、なりたくないよな?
よし、俺が守ってやるよ!
今日から俺が莉茉ちゃんの騎士だ!
だからさ、ここは棄権して?
俺が春雷に勝って、願い事を
莉茉ちゃんを白薔薇族の姫にする
にするよ!
いい考えだと思わねぇ?」