下剋上しまーす!
神鬼雷が消えると、蒼龍はニヤリと笑うと、莉茉に戻った。
「っ!ママ!!!パパ!!!!」
莉茉が慌てたように春竜と美竜の元に走る。
そこには、幹部たちに手当されている春竜と美竜がいた。
「蒼…竜」
「無事…みたい…ね。
よかっ…た」
「ママッ!!!パパッ!!!
みんな!早く春竜と美竜を救護室「に運ばなくていいわ!」」
ハッキリとした口調で、美竜が止める。
「なん…で!?
ママとパパ、血が止まってないんだよ!?!
早くしないと!!!!」
慌てる莉茉の頭をそっと撫でる春竜。
「莉茉…、人…にはな、
決まった運命が…あるんだ…」
「私たちには…分かるわ。
もう…長くは…生きられない…と」
「だから…最後ぐらい…そばに…いて…くれ」
「そんな!
嫌だよ!!!
最後だなんて、言わないで!!!」
そんな莉茉の言葉に微笑み、2人は黒竜達、兄弟に話しかける。
「豹、遼、東、優。
今まで、俺達に…ついてきてくれて…ありがとう」
「私たちから…生まれてきてくれて…ありがとう」
「俺達をここまで育てられて本当に…幸せだった…。
だが、最後までお前達を育てられなくて…
守れなくて…すまなかった」