下剋上しまーす!
「っ…ぅ、
ふっ、うっ…。
あり…がとう…沙耶…圭」
すると、沙耶と圭は莉茉を抱きしめる。
莉茉は、堪えていた涙と感情の歯止めが切れ、激しく泣き出す。
そんな莉茉を優しく受け止めてくれた沙耶と圭。
そんな2人が大好き。
わたしが、蒼水蓮の総長になり人を殴り、時には殺めるようになっても、離れなかった…
大事な存在。
昔を思い出し、ニコニコしながら沙耶と圭を見る。
「なんだよ、莉茉。
ニマニマしちゃって、気持ち悪りぃな笑」
「うるさいなぁ。
まったく、昔の圭の方が可愛げがあったのに…!」
「あー、それ分かるー!
圭、最近憎まれ口たたくようになったもんねー!
あ、それより、出来たよ!
さっ、ご飯にしよう!
莉茉!圭!」