下剋上しまーす!
その頃、神鬼雷の雷翔。
「ふぁ〜ぁあ。ねみぃ…」
「何やってんだよ。
No.1の総長があくびだなんて、油断大敵だぞ。
いつどこから攻撃が来るか襲撃されるかわかんねぇんだぞ?」
呆れたように雷翔を見る親友で副総長の雷破(らいは)が声をかける。
雷破とは、10年前の惨劇以前からずっと仲良く、親との仲もよかった。
あの惨劇は、忘れない。
唯一、神鬼雷についた黒い黒い汚点。
雷翔は、決めていた。
あの女を潰す…と。
だが、その願いは数年前に潰された。
噂により、
あの女、
蒼竜は死んだ…。
雷翔は信じられなかった。
雷翔はその後ハッキングを使って、蒼水蓮の動きを見たが、固くハッキングされており、見ることが出来なかった。
挙げ句の果てには、蒼水蓮は解散したという噂も流れた。
「おーい、何ボヤッとしてんだよ!
俺の話聞けー!」
「だって、昨日からまともに寝てねぇもん。
仕方ないだろ?」
「授業中、なんで寝てねぇんだよ。
いつも寝てただろうが。」
「もう俺、授業中寝ないし。
そうだ、俺決めたから。
誰を姫にするか」
「お、誰?
珍しいこともあるもんだな。
今まで姫なんか作らない主義だったのに」