下剋上しまーす!


その頃、神鬼雷の雷翔。


「ふぁ〜ぁあ。ねみぃ…」


「何やってんだよ。
No.1の総長があくびだなんて、油断大敵だぞ。


いつどこから攻撃が来るか襲撃されるかわかんねぇんだぞ?」


呆れたように雷翔を見る親友で副総長の雷破(らいは)が声をかける。


雷破とは、10年前の惨劇以前からずっと仲良く、親との仲もよかった。







あの惨劇は、忘れない。









唯一、神鬼雷についた黒い黒い汚点。









雷翔は、決めていた。








あの女を潰す…と。














だが、その願いは数年前に潰された。











噂により、








あの女、












蒼竜は死んだ…。










雷翔は信じられなかった。










雷翔はその後ハッキングを使って、蒼水蓮の動きを見たが、固くハッキングされており、見ることが出来なかった。






挙げ句の果てには、蒼水蓮は解散したという噂も流れた。











「おーい、何ボヤッとしてんだよ!
俺の話聞けー!」


「だって、昨日からまともに寝てねぇもん。
仕方ないだろ?」


「授業中、なんで寝てねぇんだよ。

いつも寝てただろうが。」


「もう俺、授業中寝ないし。


そうだ、俺決めたから。












誰を姫にするか」


「お、誰?
珍しいこともあるもんだな。


今まで姫なんか作らない主義だったのに」

< 47 / 346 >

この作品をシェア

pagetop