下剋上しまーす!
「でも、ロック緩めたことに気付いてくれんのか?」
「圭くん
それは、心配ないよ…!
これを見て!」
結翔は、10歳とは思えないキーボードタッチであるプログラムを立ち上げる。
そこには、族の名前がズラリと並んでいた。
「これは?」
「これはね、
蒼水蓮のロックを解除しようとした族と日付と回数がまとめてあるやつだよ。
神鬼雷はね、おねーちゃんが黒薔薇族潰してからずーっとハッキングしようと頑張ってるよー!」
「本当だ…!
毎日ハッキングしようとしてる…!」
「だから、その心配はないよ!
ロック緩めるのも倉庫の場所だけでいいよね?」
「うん、それだけ」
「分かった!」
結翔は、パソコンに向き直る。