暗闇ノ白雪姫

歩きながら話しててちょうど次の部屋が見えてきたとき
白雪姫が
話をやめた

「あの頃の私は幼かった。とても悲しんでたの」

え?今は...

「今はもう平気よ。あの時はまだ13歳だったもの...」

でも...見た目からしてまだ14...15くらいなのに

「どうしてかしらね...。 」

そういうと
白雪姫は
クスッと笑った

「さぁ、次はここ...」


キィ...

えっ...!

「あら、びっくりしたかしら」

さむっ!

「ごめんなさいね、ここは温度を下げているの」

なんで、そんなこと

「これをみて...」

り...んご?

「そう、リンゴよ。私にとって...大事なもので......この世で一番憎いもの」

憎い.........もの?

「え、ああ、気にしないで

そろそろ下に戻りましょうか。」

そういうと
白雪姫は話しながら
歩き出した
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