暗闇ノ白雪姫
「これが私の物語よ」
なんて......ひどいのだろう
「今ひどいって思ったでしょう」
えっなんで...
わかったんですか!
「ふふっ...なんででしょうね?
でも
ひどいのはまだまだこれからよ」
これから...どんなことが起こるのだろう...
「あら、お茶がもうないのね
いれてくるわ
ちょっとまっててくれる?」
そういうと
彼女...白雪姫は
キッチンへ向かった
周りを見ると
ほんとに
本ばっかりだった
二階へつづくのだろうか
階段がある
でも
ほかに人はいないみたいだ
静かすぎる
雨と風の音しか聞こえない
カチャカチャ
「おまたせ、あら?その階段が気になるの?」
え、あ、はい
「ちょっと...あがってみる?」