微笑んだ先に咲く花
しばらく歩いていくと、奥の扉の前で止まった
「ここですよ。安西はここにいるはずですよ」
その人はニッコリ笑って私を降ろしてくれた
「…あの、私、春川慎っていいます。いや、男の人みたいな名前ですけど、一応女子高生で…あの…」
私が自己紹介をしてゆっくり見上げると
あぁ…と笑ってくれた
「俺は新庄誠です。そうですね…安西空の部下でしょうか」
部下…お兄ちゃんは何やってる人かな…
「あの…お兄ちゃんは」
「ちょっと失礼」
職業を聞こうとした瞬間、新庄さんの人差し指が私の唇に触れた
そして…何故か抱きしめられた
「新庄さん?」
「ちょっと静かに。
…慎、君は本当に可愛い。俺と付き
バァン!!!!
安西さん、おはようございます」