微笑んだ先に咲く花





「「……………………」」




2人とも何も話そうとしない。



そこで私は意を決して口を開いた







「…本当に…本当にお兄ちゃん?」




チラッとお兄ちゃんを見ると困ったような表情でゆっくりと頷いた



「お兄ちゃんなんだ…」


「しーちゃん…」



昔とは雰囲気も服装も違うのにその呼び方も優しい声も目もあの時と同じで…



私の涙腺は壊れてしまった




声をだして泣くでもなくただ涙が静かに頬を流れては下に落ちた



7年間。7年間探し求めてきた人が目の前にいる

私の生きる目的はお兄ちゃんだった




「お…にぃ…ちゃん…ぅっ…お兄ちゃん!!」



お兄ちゃんの胸に飛び込んだ私をお兄ちゃんは優しく受け止めた



背中には私の大好きな優しい手があった




















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