微笑んだ先に咲く花
「だから…一緒には帰れない
でも…ここで一緒に暮らそう」
突然なことに驚くけど、お兄ちゃんの目は真剣で。
「…私のことは気にしなくていいから…ありがとう」
ゆっくりと握っていた手を離した
「なんで?」
「私は、お兄ちゃんが元気だって分かってよかった
…お兄ちゃんに一言謝りたかった」
最後に笑いかけて私は立ち上がった
本当にもうよかった。
お兄ちゃんが元気でいてくれるなら。
メニュー