微笑んだ先に咲く花
「…慎!!」
歩き出した私の手をお兄ちゃんは強く後ろに引いた
自然とお兄ちゃんと向き合う
「慎…」
「心配しなくても私は「慎!!」」
お兄ちゃんは私に目線を合わせた
「ごめん。
今まで慎がどんな生活してきたとか全部知ってるんだ
ずっと見守ってた。
どれだけ寂しがってたかも知ってる
1人で歩いてる時は何回も走って行きたかった。
寂しいなら寂しいって言いなよ…
無理して笑わなくていい
もう絶対1人にしないから」
「…お兄ちゃん、寂しかった…」
「慎…!!」
「…わっ!」
下を向く私をお兄ちゃんが思いっきり抱きしめた