微笑んだ先に咲く花
ドンッ
下を向く私の肩をお兄ちゃんが押した
勢いで私は床に尻餅をついた
バタン
そして扉を閉めた
部屋には私と凛さんとお兄ちゃん
「俺は…本当に同情なんかじゃない」
お兄ちゃんが私と目線を合わせた
「慎のことが好きなんだ…」
「なに…いってるの…」
「ずっと好きだよ」
「違うんだよ…お兄ちゃん、私は」
「愛してるんだ」
一瞬、お兄ちゃんの言っていることが分からなかった
「お兄ちゃ…」
「昔から。7年前からずっと…」
泣きそうに言うその言葉に嘘はないんだと思った
「お兄ちゃん…じゃあ聞いて。私の今まで」