微笑んだ先に咲く花
バタンッ
「慎…」
部屋に入るなり正面から抱きしめられた
「どうしたの?」
私よりも背の高い空に抱きしめられると空の肩に顔を埋めるようになる
息を吸うと空の匂いで包まれるような感覚になる
…ちょっと変態っぽいか
玄関での後、私たちはリビングへ行き昨日のことを凛さんに謝ってから朝ごはんを食べた
食べてすぐに部屋に連れ込まれて今に至る
「本当に夢みたいだ、慎がここにいるなんて…」
「そうだね…私もずっと会いたかった」
「…慎、どっか行こっか?」
「行きたい」
そう言うと空は私を解放して携帯で探し始めた
暇になった私は昨日寝たベッドの上に横になった
空の視線が携帯から私に変わる
「決まった?」
ベッドの端に座る空の隣に移動した