微笑んだ先に咲く花
「はい、いつでも」
爽やかさんは頭を下げて行ってしまった
「じゃあ、私が選んでくるから空はここで待っててね?」
繋いでいた手を離して空に似合いそうな服を探していると…
これだ
黒いシャツで柄も空によく似合いそうで、そのシャツをもって急いで戻った
「空…わっ!!」
「…!!とっ…セーフ」
店内を走った罰なのか転びそうになった私をギリギリのところで支えてくれた
…爽やかさんが
「あ、ありがとうございます…」
顔を上げて言うと爽やかさんが微笑み返した
が、その後ろから黒いオーラが見えるきがする
「…そら…」
オーラはもちろん空で…
今まで見たことない顔をしていた
「これ見て?これかっこいいでしょ?着てみてよ!」
空の目の前でシャツを広げて見せると少し優しい雰囲気に戻った
「わかった。ここで待っててな?」