Cherry
☆9
あれから朝食を食べて病院まで行った
悠斗がいっしょだから大丈夫
って思っていても副作用だけは
どうしても怖くて涙のたまってきてしまった
そんな私を見て
車の中では
悠斗は私のことを安心させようと
いっぱい話しかけてくれた
そして、病室についてしばらくすると……
「…美優、じゃあ点滴始めるよ
痛いの一瞬だけだから左手出して」
「……………」
点滴の痛みも嫌だけど
それ以上に副作用が怖くて
体が震えて手を出せない
また、悠斗を怒らせて
無理矢理点滴されちゃうよ……
そう思っていたけど………