Cherry
──次の日
昨日は副作用がまだ少し残っていて
体が重かったから早く寝ちゃった
琴乃には、入院中のこと全部話したら
病院に連れて行かれそうになったけど
それだけは拒否した
「琴乃、おはよー!!」
「おはよう!
昨日早く寝ていたけど
具合大丈夫…?」
「うんっ!
すっかり元気だよ!」
「…よかった
じゃあ、今日は休みだから
勉強教えるよ!
美優、数学だけは自分で勉強できないから」
「ありがとう!
数学全然わからないんだよ
琴乃数学できるからすごいよね!」
「そんなことないよ
私だって苦手科目あるし
英語なんて何言っているのかわからないよ
とりあえず、勉強始めよう」
「うんっ!」
そんな感じで勉強始めて集中していると
インターホンが鳴る
──ピンポーン♪
「私ちょっと出てくるね
美優はここにいて!」
「うん、わかった!」
そして、しばらくたって
琴乃といっしょに部屋に入って
きた人を見て思わず息を呑んだ