Cherry
そして、私の涙を拭いながら
悠斗は点滴を持った
「美優、治療再開しよう
辛いと思うけど俺と頑張ろう
点滴するから少しチクッ…とするからな」
「やだっ!!」
「自分で抜いたんだから
わがまま言うな!!」
うっ それ言われると反論できない……
「ごめん。すぐ終わるから」
そう言って針を刺した
「痛いっ!!」
「終わったから泣くな
あと、もう病院から抜け出すなよ!!
次やったら許さないから!!」
「…うん」
「まあ、これからは見張りを強化するから
そんなことできないと思うけど」
「もうしないから
見張りなんていらないもん…」
「美優のもうしないって言葉に何回
騙されたことか…(笑)」
「…………………悠斗酷い」
「美優、怒っていると具合悪くなるから
大人しくして。今日はここにいるから」
そう言って、頭を撫でてくれた
「ありがと……」