Cherry
それから俺は外来の仕事を終え、何回か美優の様子を見に行ってから、カルテの整理などをしていたら……
「悠斗、お疲れ。」
同僚の弘樹が帰る準備をしながら話かけてきた
「…お疲れ」
「悠斗今日も病院に泊まるのか…?
無理しすぎだぞ。
体壊すから今日は帰ってゆっくりしたら…?」
「ありがと。でも、俺は大丈夫だ
それにまだしばらくは泊まるつもりだから」
とりあえず美優の抗がん剤治療が終わるまではずっと泊まる予定だ。
「もしかして、美優ちゃんのために…?」
弘樹にはよく美優のことを話したりしている
「ああ、美優が辛い思いをしていたらすぐ守ってあげたいから俺は治療が終わるまでは病院にいる」
「悠斗、そこまで美優ちゃんのこと思っているんだったらそろそろ告白したら」
「はっ?! 何言っているんだ」