Cherry



それから、30分くらいずっと吐き気が治まらなくて……


「おえっ……悠斗……気持ち悪い………グスン
……なんとかして」


もう苦しくてもいいから今すぐこの吐き気から解放されたい


そのくらい、気持ち悪さが限界


「美優、辛いけど何も食べてないんじゃ吐かせてあげることもできないし、頑張ろうな 」


そう言って背中をさすってくれたけど、いっこうに治まる気配はなくて涙があふれてきた
 

「悠斗……お願い……もう……やめて グスン
こんな辛いの耐えられない……グスン
治療もうやめたい…ヒクッ」


そんなこと言ってもやめてくれないことわかっているけどどうしても辛くて言ってしまう……



「美優がどんなに嫌がっても治療はやめられないよ!! 俺だって美優が苦しむ姿を見たくないけど病気を治してほしい。

起きていると辛いだけだからもう寝よう
朝までここにいるから…」



泣きそうな顔をしてそう言う悠斗……


「じゃあ、電気消すな…」


そう言って、電気を消して私の顔を撫でてくれた


















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