夏休み
あたしの好きな人
「ごめんっ!遅れて。待った?」
夏休みがもうすぐで終わる頃。
あたしは太陽がギラギラと光る昼間、
公園へ向かった。
「待ってないよ。
僕も今来た所だから」
家から猛ダッシュで来た汗だくのあたしとは正反対に
公園のベンチに座る彼はニコニコと爽やか気に微笑んでいた。
「何かジュースでも飲もうか?
僕が奢ってあげるから」
「ありがとうっ!」
お言葉に甘えて、オレンジジュースを自動販売機で買う。
プルタブを良い音をたてて開けると、
一気飲みする。
「美味しいっ!」
「僕にもちょうだい?」
あたしの手から缶ジュースを取った彼が飲む。
…突然の間接キスにあたしの心臓は高鳴った。