人間に恋した化け猫


願ってもみないことだ。


――僕、人間になれるのですか!?
   なります!ならせてください!


僕はそう、勢いよく返事をした。


すると、その声は言う。


『よかろう。
ならばそなたに、恋人の姿を授けよう。』


――ありがとうございます‥‥!!


僕がそう返事をすると、声はまた言う。


『しかし、条件がある。』


――条件‥‥ですか‥‥?


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