人間に恋した化け猫

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―――――‥‥‥


僕はまだ、

馴染みきっていない

この2本の足を必死に動かして

あの子の家へと急いだ。


「‥はぁ‥‥はぁ‥‥‥。
もうすぐ‥‥‥もうすぐだ‥‥‥‥。」


僕はそう呟きながら一生懸命に走った。

二足歩行に慣れていないため、

バランスが取りにくく、

転けそうになってしまう。


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