人間に恋した化け猫


泣いているあの子を、

僕は、抱きしめながらこう言った。


「ごめんね‥‥。
もう、絶対に一人になんてしないから。」


と‥‥‥。


「うん‥‥うん‥‥‥!!」


あの子は、泣きながらも笑っていた。


「鈴音‥‥ただいま。」


僕がそう言うと、鈴音は

ニッコリ笑って、


「おかえりなさい、蓮斗!」


そう言ったのだった‥‥‥。


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