人間に恋した化け猫


僕が鈴音と生活するようになって、

すぐに鈴音から伝えられたことだった。


蓮斗が、なんの仕事をしていたのか、

全く知らないので、

休みをもらっていると聞いて、僕は安心した。

それに、記憶喪失ということで、

結婚も先延ばしにするみたいだ。



あの声と約束したことは、

今のところは守られている。


今思えば、

あの“声”は神様だったのかもしれない。

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