人間に恋した化け猫


しかし、化けの皮がどんどん剥がれていく。

もう、尻尾も出てきたし、

耳を抑えている手ですらも、

最早、人間の手じゃなくなってしまっている。


そして、鈴音の声が聞こえた。


「あっ、猫ちゃん‥‥‥!!」


その言葉を聞いて、僕は頭を上げた。


すると、鈴音の姿がとても大きく見えた。


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