お隣さんのキケンな誘惑
番外編 雅紀side
俺は新しいマンションに引っ越した。
職場も近いし部屋を見に行った時に気に入った。
引っ越し業者に荷物を新しいマンションに運んでもらい、引っ越し業者が帰った後に俺は挨拶に回った。
そして最後に挨拶にきたのが俺のお隣さんで、インターフォンを押した。
すると中から鍵を開ける音がして、玄関の扉が開いた。
中から現れた住人の顔を見て俺の中で衝撃が走った。
それに何故かじっと見つめられてるし。
俺は挨拶をした。
「隣に引っ越してきた久藤です!」
「は、初めまして!私は黒崎です。」
やべー、顔も綺麗だけど声も可愛いし、緊張してんのか少し顔も赤い。
完璧、ノックアウト状態だわ!
だけど俺は「つまらない物ですが」と言って目の前に居る彼女に紙袋を手渡した。
「ありがとうございます。」
だけど何だかすげぇ意地悪したくなった俺は気がつけばこんな事を言っていた。
「てかあんたさ、俺を見た瞬間に見惚れてたろ?」
「えっ?」
な、何この人!みたいな顔で俺をみた彼女は驚いていた。
「でも俺を見た瞬間、固まってたじゃん?」
「そ、それは…」
「図星だろ?」
「……」
まさか本当に図星だなんてな。
それにしても何かすげぇいい匂いがして、この匂いは肉じゃがか…そう言えば腹減ったな。
朝から何も食べてなかったし、ちょっと試しに反応見てみるか!
「腹減った!今日は肉じゃがだろ?
俺にも食べさせてよ?ついでにあんたも…」
「な、何言ってんのっ!あんた馬鹿なの?」
「何顔を赤くして怒ってんだよ!冗談に決まってんだろ?だけど腹減ってんのは事実で、俺は料理も出来ねぇし、引っ越してきたばっかで何処に何があるとかまだ知らねぇしお隣さんのあんたに頼んでんだよ…。
俺…好きなんだよ」
「はぁぁぁぁっ!?」
「肉じゃががね?」
反応も面白いしこれはお近づきになれるチャンスかもしれない。
「家には上げませんがここで待ってて下さい!」
そう言って彼女は中へと入って行った。