お隣さんのキケンな誘惑
二人で片付け終わったのはメーが来て二時間くらい経った頃だった。
「取り敢えずある程度は片付け終わったので私は帰りますね」
「マジで助かったよ!サンキューな?
メーが居なかったら俺、イライラして寝れなかったかもしれない。
ビールでも飲ませてあげたいけど冷蔵庫はまだ使えないから冷蔵庫の中身は何も入ってないから悪いな。
てかこの近くにコンビニとかあんの?」
「コンビニは少し歩かなきゃ無いです!
だからビールとかは買い物に行った時に私は買ってるので今からコンビニに行くだけで疲れると思いますよ?」
「そっか…飲みたかったなビール…」
流石に疲れたしコンビニまでいく元気はないしな。
「ビールが欲しかったらあげますけど?」
「マジかよ!?メーって本当に優しいんだな?お隣さんがメーで良かった!」
メーの優しさが嬉しくて、俺はメーの手を握って言った。
メーが俺の家を出たから、俺もメーの後を追った。
玄関に着いて、ここで待ってて下さいとメーは俺に言ったが、せっかく飲むなら二人で飲みたいと思った俺は、またメーの家に上がり、メーの居る冷蔵庫へと向かった。
「何故いるんですか?」
「部屋で一人で飲むのも寂しいから一緒に飲もうよ!今度、ビール買って返すからさ!」
「はっ?嫌だし!帰って下さい!」
だけど俺はメーの手を掴んで真面目な顔をして言った。
「俺だって男だよ?メーが一緒に飲んでくれなかったらキスしちゃおうかな?」
「な、何いっ」と言いかけたメーの顔に俺は近づいた。
「わ、わかったから!一緒に飲むからっ」
そうメーが叫ぶと俺はニヤリと笑い掴んでいたメーの手を離した。
勝負ありだな!
「じゃあ一緒に飲もうぜ!」
「……」
しかしこの後に、俺は理性を抑える為に自分と戦う事になるとは思いもしなかった。